いよいよ仕上げ塗り〜外壁と屋根の仕上げ材ってどう選べばいい?〜

専門的な難しいお話におつきあいいただいてすいません。もう少しこのままおつきあいください。
さて、下地処理もおわりいよいよ仕上げ塗りです。
仕上げ塗りの種類は何十種類もありますが、ここでは戸建住宅に主に使用される仕上げ塗料をご説明します。
仕上げ材には外壁用・屋根用にそれぞれ専用塗料があります。でも基本的に材質は同じです。材質というのは専門羽用語でいうと樹脂ということなんですが、具体的にいうとアクリル樹脂とかウレタン樹脂というのがそれです。
つまり、外壁用のアクリル・ウレタン樹脂とか、屋根用のアクリル・ウレタン樹脂ということです。そこでこの章では外壁・屋根に分別せずに、アクリル・ウレタン樹脂など樹脂別にご説明します。

塗料の美観を保つのは“艶(つや)”が命

でもピカピカ光るのは嫌い…
「艶が命といわれても、私の家の外壁はもともと艶のない塗料(スタッコやリシン)を使用していて、家のイメージは変えたくない。それにあまり艶を出して家がピカピカ光るのは嫌い」
おっしゃることはよくわかります。私も何度かこういう相談を受けたことがあります。そこでナド型塗料というのがあります。ここで詳細は説明しませんが、防カビ・防藻性能を持った塗料で、艶消し塗料です。それに耐候性(自然現象に耐える力)も兼ね備えており、今のイメージをあまり変えたくないという方にはもってこいでしょう。

なぜ艶が命なんでしょう?

前にお話ししましたが、家は絶えず外敵(雨・風・紫外線など)にさらされています。
ですから、耐候性が少しでもいいもの、長持ちさせるものが長期間美観を保ち家の寿命を延ばすものといえます。そういった意味では艶がなくなってくることによって、撥水性がなくなって雨が浸透しやすくなったり、紫外線を吸収しやすくなったりします。
それでは、樹脂別に艶持ちの差を見てみましょう。

グラフを見ていただくと分かりますが、塗替え時にはどの樹脂でも艶は100%です。年月を経るとともに艶持ちの差は歴然としてきます。一般的にフッ素で15年以上、シリコンで15年近く、アクリルでは5年といわれています。現在ウレタンが主流になっていますが、それは10年はもたせたい、ということからです。費用的に考えると、仕上げ材そのものではアクリルとウレタンで1.5倍以上、アクリルとシリコンでは2倍近く違います。でもよく考えてください。今までお話ししたように、塗替えには足場や下地処理が必要です。そういった費用はアクリルであろうとシリコンであろうと同じです。塗替え総費用から見ると塗料の価格の差は15〜20%の違いになります。
それに長い目見ると、持ちが歴然と違いますから、費用がかさむことはありません。そういった意味でも塗料は最低限ウレタン樹脂以上のものをおすすめします。

ひび割れが気になるなら弾性(ゴム)塗装

モルタル室の外壁は、クラック(ひび割れ)の発生が欠点です。ここから雨水が侵入して、内部の柱やボードなどを劣化させてしまう原因となる場合もあります。弾性塗料でも大きなヒビはカバーできません。ヘアークラックといって、髪の毛程度のクラックは充分にカバーしますが、2mm以上のヒビの発生はカバーしきれません。しかし、モルタル外壁には、目に見えない無数のヘアークラックがあるといわれていますから、これをカバーできるのですから充分に効果は期待できます。
弾性塗装は、表面がゴム質でできています。一般的にはサイディングボードの壁には使用しません。なぜなら、ボード目地部は別として、サイディングボードにはひび割れがおきないからです。
弾性塗料はモルタル下地のようにひび割れ・亀裂が目立ち、コーキング補修をしても再びひび割れてしまう恐れがある場合に用います。ゴムのように弾力があるため、表面にはひび割れがおきにくいのです。

水性と溶剤系ってどちらがいいの?

塗料には水かシンナー(溶剤)を混ぜて、希釈・撹拌して使用します。水を混ぜて溶かすものを水性、溶剤を混ぜて溶かすものを溶剤系といいます。
よく耳にするのがどちらが長持ちするのか?どちらが高価なのか?という話ですが、結論から言えば、どちらも同じです。
20年くらい前までは、ほとんど溶剤でした。その頃は壁・屋根の仕上げ塗料は溶剤の方が耐候性がよく、長持ちしました。しかも、水性は乾燥が遅いので溶剤系が主流でした。
しかし、現在は住宅が密集していたりして、溶剤を使用するとシンナーの臭気でご近所に迷惑がかかってしまいます。また、地球規模で叫ばれている環境問題。残ったシンナー・塗料の廃棄場所の問題が指摘されています。そこで各メーカーも溶剤系に劣らない水性塗料の開発に力を入れるようになり、現在ではどちらでも変わりはありません。

塗替えの一番いい時期・季節は?

限られた季節はありません。「梅雨と冬期はさけた方がいい」とよくいわれます。確かに梅雨時期はさけた方がいいでしょう。
でも冬期というのは天気も安定していますし、空気も乾燥していますから、リフォーム工事に不適ということはありません。
しかも1〜2月頃は業者も比較的暇ですから、それだけ余裕を持って仕事をしてくれます。
ただ、天候が安定しているという意味では春・秋が一番適しているといえるでしょう。

意外と難しい色決め

せっかくの10年以上に一度の塗替えです。あなたの気に入る仕上げでなければ満足できませんね。その意味でも色決めは重要です。業者によっては見本カタログのみで色決めをしているようですが、それは避けた方がいいと思います。カタログの色見本の大きさは2cm角程度の大きさです。あなたはそれで家全体の仕上がりを想像できますか? また、パソコンを使用し、仕上がりのイメージ写真を作成することもできますが、これも参考程度にしましょう。実際の仕上がりとはやっぱり異なります。
そこで、まず見本カタログからあなたの好きな色を何点か選びます。それを実際の塗料を使って30cm角ぐらいのサンプル板を作成してもらってください。(もちろん無料のはずです)
ここで重要なのは、そのサンプル板を外で日光を当てて見て確認するということです。室内で見るのとは全然違いますのでご注意ください。

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